病態治療研究室 教授 馬嶋正隆

病気と闘う

一貫して生理活性脂質(アラキドン酸代謝物)およびペプチド(神経ペプチドCGRPなど)の血管新生、リンパ管新生における役割を解析してきた。これらの物質は、生体内ではそれぞれの受容体に作用して活性を発揮する(下図)。遺伝子改変動物を用いて、受容体シグナリングの役割を解析した。血管、リンパ管新生という生命現象は、"炎症"や"がん"など、多彩な病態の進展に関与する。新学術領域研究『脂質マシナリー』の計画班のメンバーを務めて、日本の脂質研究の中心的役割を果たしてきた。ゴードン会議などで成果を発表し、海外への情報発信を積極的に行ってきた。疾患に悩む患者が恩恵を得なければ意味がないという信念のもと、病態解析に立脚した創薬のシーズを提供することを心掛けてきた。

ニュース

2024年4月2日

総説誌Cold Spring Harb Perspect Med.およびPharmacology & TherapeuticsにMajimaらの総説がacceptされました。

Majima M, Matsuda Y, et al. Prostanoids Regulate Angiogenesis and Lymphangiogenesis in Pathological Conditions. Cold Spring Harb Perspect Med. 2024 Apr 2: a041182. doi: 10.1101/cshperspect.a041182. 

Majima M, Hosono K, Ito Y, Amano H. Biologically active lipids in the regulation of lymphangiogenesis in disease states.  Pharmacol Ther. 2021 Oct 3:108011. doi: 10.1016/j.pharmthera.2021.108011.

最近の発表論              2024年10月6日

Tanabe M, Hosono K, Yamashita A, Ito Y, Majima M, et al.  Deletion of TP signaling in macrophages delays liver repair following APAP-induced liver injury by reducing accumulation of reparative macrophage and production of HGF. Inflamm Regen. 2024 Oct 3;44(1):43. doi: 10.1186/s41232-024-00356-z. 

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